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2009/09/17 (Thu) チャールストンの夜

君の家燃えた
空気がひりひりしていた夜に
凍星はとおくでかちかちしていた
消防車のサイレンの音
点滅・さむいさむい

そのころ君は寝台でテレビを見ていた
素肌に男物のシャツをはおって
少しずつ太りはじめていたから
たまにからかって豚って呼んだ
君には姉さんと兄さんがたくさんいて
みんなもれなく小太りだった
チャールストンだねと言えば
君はいつも腹を立てていた

そんないつものありふれた夜
嘘だろうと思ったけれど
君の家は燃えた
唐突に電話が鳴って知らされた
チャールストンは何匹になるのだろう
サイレンが点滅する夜
漂白された夜風がアルミサッシを揺らしていた
君の家燃えていく
焼き豚ラーメンが食べたくなるような
不謹慎だけれど
不安そうな君の顔は動物そのものなんだ
そういえば君の家のとなりはラーメン屋
あそこから出火したのだろうか

チャールストンの君はおびえながら
寝台を降りようとして
けつまずいて転がった
不謹慎だけどうつむいて笑ってしまったんだ
君の家が燃えた夜
焼き豚を食べたかった夜

サイレンは刺すように さむい

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