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2010/03/08 (Mon) サービス問題

がらす、がほしいと言った
私はよく割れる硝子を差し出した
叩き割るならこれですよと笑って

破片は四月に磨かれる
硝子を切るために呼び出された金剛石
割れた先は君を目掛けておどる
くるくる手慣れてちょっと怠そうに

それって花吹雪だぁ

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2010/03/08 (Mon) しおさい

あなたにはとどかない
遠い遠い海にいくの
水平線のてのひらで
わたしは浮上するのか溺れ死ぬのか
でもそれはあなたの知ったことではないでしょう

沈没しかかったのは靴か曹達飴かそれとも硝子瓶か
焦点の合わないものたちが交差して
青いペンライトみたい
なら割れるまで振って
薬剤があふれだして
かすかな水溜まりがひろがり
それが海になるならわたしの本望

あなたの知らない海は広いか小さい
小さくて広い

わたしはそこへいくの
靴も曹達飴も硝子瓶も海にはいらないでしょう
わたしが沈没するのか復活するのか
あなたの知ったことではないでしょうけど

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2010/02/21 (Sun) 夕陽にさしこまれる

すべて嘘だというように線香は燃えて


君の肌はいつも白粉のにおいがする
手招きされて
日焼けした畳に散らされる服を拾う
頁をめくる古本屋の小説
黄ばんだ部屋だと言い聞かせながら
それでも西日がないか不安になる
線香を燻らせながら君は歌う
寝息のように蛇行した声と煙をぬって
肩がいやに白いと僕は思いながら服を投げて寄越す
君は歌うのを止めて
夕焼け雲に燃やされた色だと言う
笑う

白粉のにおいのする人を姉さんと呼ばないことよ

服の皺が揺れる
姉は線香を揺らす
数秒遅れて鼻が襲われる
焼けるにおいはしない

姉が燃やしているのは記憶なのだと美化してしまいたい
鼻で笑われることは分かっていても僕は言い聞かせる
蛇行して蛇行して絡まって壁になる
壁を切り開いて夕陽がさしてしまう
怖い

線香が腐らなくて拾ったのは縮れ毛だった
水気を帯びた夕陽がさしこんだ時に

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2009/12/08 (Tue) うつわにひびを

からの器に足をひたす
貴方がとおくで泣いている
ゆめ
ゆらゆら
離宮で魚がしんでいく
涸れた蚯蚓が沈没する
わたしの足は波をえがく
もがく
びくびくと引っ張られて痙攣する
貴方の声が聴こえない
水浸しのあたま
水浸しの貴方
わたしの足は溺れる
貴方はわたしの知らないところで泣いている

ばかねぇ
水なんてないのよって言えば
すべては
ぱちん
とはじけるのに
割れたら干上がるの
それとも水が押し寄せて来るの

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2009/11/13 (Fri) しろい骨

小骨を敷き詰めた島で
繋いだ指に鳥がとまる

風化するまで皆そばにいて
割れそうなラジオ
スコールがもう少ししたら来る
耳元で砂がおちる音がして
それは誰かの骨だった

風化するまでそばにいて

繋いだ手をはずしさないと誰も抱きしめられない
ゆるやかに鳥をあやめて
あなたの身体に手をかける
風化するまでそばにいるの
ほら崩れていく鳥の骨
私の愛のことばはラジオ
砂嵐がおしよせる

あなたを肩甲骨ごと掴んでいく
スコールに洗われて
私たちはゆるやかに風化していくの

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